当社では、橋梁工,事の配筋検査に、写真計測ソフトのPhotoCalcを提供していますが、この度、建築工事に対しても同様の機能が提供出来るようになりました。
柱のような立体構造物を、3次的に計測することは、従来では非常に困難な作業でしたが、写真4枚で高精度に柱の3次元座標を計算することが出来ます。
上図のように、柱の各面に基準プレート(1-4、4は無くても良い)を置き、矢印の4方向から写真撮影することで、柱上の任意の3次元位置の計算が出来ます。
さらに、各面の正面から画像を撮影することで、鉄筋の径やピッチを測定することが出来ます。
この進化したPhotoCalcを使用すれば、手間をかけずにマンションの建築現場や橋脚等の土木施工現場の施工管理の効率化、デジタル化推進を図ることが可能になります。
計測概要
- 柱の4面に校正プレートを配置します。
- A,B,C,D方向から配筋された柱を撮影します。
- 4方向のうち2方向(例えばAとB)の写真をシステムに読込み、校正プレートのマーカーを自動検出し校正を行います。
- 順番にBとC、CとD、AとDに対して同じように処理し、「全体校正」を実行すると、柱全体が一つの3次元空間にあるものとして認識されます。
- あとは、TwoViewの機能を利用して、任意のポイントの座標が確認可能となり、鉄筋間隔や鉄筋系の計測が可能になります。